Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
「ふぅ…」


今日も気だるい学校だ。


クラス替えをして3ヶ月。


もうすぐ夏休みだからそれまでの辛抱か…。


スカートを捲り上げ、太ももに護身用のナイフを巻きつける。


いつ命を狙われるか分からない世界だ。


こうでもしないと生きていけない。


特にあたしなんて、いろんな男騙してきたし、いろんな人間を殺してきた。


西条組、他の組、または暴力団無関係者、いろんな人間に恨まれてるだろう。


組の人間にはあたしが殺ってきたことがバレるのも時間の問題だと思ってる。


だから、自分で自分の命を護らないといけない。


この世界じゃ誰も守ってくれやしない。


実の家族でさえも─。
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