Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で

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夏休みのせいか、ショッピングセンター内は中高生で溢れ返っている。


新しくオープンしたチーズ料理専門店はまだ10時過ぎだというのに長蛇の列だ。


「行列に並ぼうっていう気持ちが理解できない」


沙耶がボソッと呟き、長蛇の列を尻目にエスカレータに乗る。


水着ショップはもう1つ上の階だ。


「水着ショップも混んでるかもね」


そう言ったものの、実際ショップにたどり着くと案外空いていた。


「うわー、これ可愛い!絶対玲香似合うよ」


沙耶がさっそく手に取ったのはオフショルダーの白いビキニ。


「あたし白は似合わないと思う」


あたしは黒が1番似合う。


白なんて似合わない。
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