Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
全然ナオと関係ない人たちだ。
悪いけど、見捨てる。
あんな低レベルなケンカに巻き込まれてたまるか。
そう思い、元いた所へ戻ろうと振り向いたあたし。
「─っ!!」
目の前に、怪しげな男が気配を消して立っていた─。
本能的に逃げなきゃと感じたけど、体が硬直して動かなかった。
金髪に鋭い目付き、怪しい笑みを浮かべた口許。
キケンだ─。
男から目を反らさず、太ももの護身ナイフへ指を滑らせた。
が─。
「しまった…」
慌てて飛び出してきたもんだから、ナイフは家だ…。
身を守れるものはない。
あるのは己の身体のみ。
正直、この男に呑まれている。
だから無理だ…。
悪いけど、見捨てる。
あんな低レベルなケンカに巻き込まれてたまるか。
そう思い、元いた所へ戻ろうと振り向いたあたし。
「─っ!!」
目の前に、怪しげな男が気配を消して立っていた─。
本能的に逃げなきゃと感じたけど、体が硬直して動かなかった。
金髪に鋭い目付き、怪しい笑みを浮かべた口許。
キケンだ─。
男から目を反らさず、太ももの護身ナイフへ指を滑らせた。
が─。
「しまった…」
慌てて飛び出してきたもんだから、ナイフは家だ…。
身を守れるものはない。
あるのは己の身体のみ。
正直、この男に呑まれている。
だから無理だ…。