Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
さっき起きたばっかりだから寝れるわけもなく、嫌な想像ばかりが膨らんでいく。


スマホから音楽を流しても、窓を開けてセミの大合唱を室内に響かせても、珍しく宿題をやってみても、何をやってもムダ。


悶々として何時間が経ったことだろう。


時計は13時を指していた。


朝も昼も食べてない。


でもお腹は空かない。


─ブブブ…っ


テーブルの上のスマホが小刻みに振動する。


【新着メッセージ:一件】


その表示を見て慌ててメッセージアプリを開く。


ナオからメッセージが届いていた。


「……こんなの…」


こんなの…無理だよ…。


ナオが交換条件なんていう汚い手法を使うなんて思ってなかった。
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