Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
床に簡易のローテーブルが置かれ、その回りに沙耶は正座で、城田さんは胡座で、座っている。
「……城田さん…」
出会った時のような優しくて柔らかい雰囲気なんて欠片もない。
獲物を狙う肉食動物のような鋭い目付き。
この男が、あたしの大切なナオを殺した。
なんの躊躇もなく、殺したんだ─。
「…ま、座れよ」
あたしが座ったのは宮瀬の隣で沙耶の正面。
斜め左前の城田さんの視線が痛い。
沙耶の視線も、宮瀬の視線も怖い。
「俺は今すぐにでも玲香ちゃんを処分するべきだってずっと言ってきた」
口調はいつもと同じで、その不調和が余計に恐ろしい。
「でも、沙耶がそれを止め続けた」
「……城田さん…」
出会った時のような優しくて柔らかい雰囲気なんて欠片もない。
獲物を狙う肉食動物のような鋭い目付き。
この男が、あたしの大切なナオを殺した。
なんの躊躇もなく、殺したんだ─。
「…ま、座れよ」
あたしが座ったのは宮瀬の隣で沙耶の正面。
斜め左前の城田さんの視線が痛い。
沙耶の視線も、宮瀬の視線も怖い。
「俺は今すぐにでも玲香ちゃんを処分するべきだってずっと言ってきた」
口調はいつもと同じで、その不調和が余計に恐ろしい。
「でも、沙耶がそれを止め続けた」