Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
「ん…っ…や…だ…」


嫌…なはずなのに、あまりの上手さにとろけてしまいそうか感覚に陥る。


これじゃダメなのに…。


「…結局お前、こーゆーの好きなんだな」


ゾクッとするほど冷たい目で見下ろされ、全身が凍りつく。


「…みや─」


「これがお前への処罰だ。裏切っておいてお咎め無しにするわけにはいかないからな」


…!!


「さっき兄貴といろいろ話して、これが1番の妥協点だ。大人しく俺を受け入れろ。アイツへの裏切りを、受け入れろ」


宮瀬は…やっぱりあたしを許してないんだ。


裏切ったあたしを…。


もしかしたら、許してくれてるのかもしれないと思っていた。


でも、宮瀬は宮瀬だ。


裏切り者を躊躇なく罰する奴じゃないか。


何を期待してたんだか…。
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