Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
**
コトが終わった後のあたしは今までにないくらい疲れ果てていた。
正体の分からない涙が血のついたシーツを濡らしている。
罪悪感が残った心が重い。
普段より激しくて、雑で、優しさが感じられない行為だったのに、それが気持ちいいと思ってしまうあたしが怖い。
痛い思いも苦しい思いもしたのに、良かったと思ってるのが怖い。
「…後悔してんの?」
隣で寝転がる宮瀬が抑揚のない声で問う。
「……わかんない。でも、罪悪感はある」
ナオと付き合ってたころから色んな男と寝た。
でも、ここまで大きな罪悪感を覚えたことはなかった。
きっと、あたしは宮瀬に感情を持ってる。
だから罪悪感があるんだ。
「…お前なんで泣いてんの?」