Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
考えてる間に、ナオの疑念が強くなっていくのが分かった。


ナオの黒いオーラが見え隠れし、頭が真っ白になっていく。


「…嫌なタイミングでバレたな。よりによって何で今日なん」


ナオがあたしに当たらないように感情を堪えてるのが嫌というほど分かった。


「…違うの。ホントに浮気とかじゃなくて…」


…無理やりされただけだから。


そう言いたい。


けど、あれは無理やりだったんだろうか。


あたしは、あれを受け入れていた。


他の男どもに抱かれるときとは違う、なにか別の感情も持っていたかもしれない。


まるでナオに抱かれてるときのような…。


「…別にいいけどさ。玲香はそれが仕事みたいなもんだし。次からはキスマつけられないようにしといて」
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