Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
口調は穏やかだけど、内心苛立ってるのがヒシヒシと感じられた。


「…ごめん。気をつける」


あたしの仕事上、浮気と仕事の線引きが曖昧。


だから、ナオもあたしの男関係に口を出してこない。


だけど…。


それにいつまでも甘えてていいんだろうか。


「いいよ。じゃあその代わりお風呂一緒に入ろ」


…何考えてるのかわからない。


絶対怒ってるはずなのに…。


「…ホントごめんね、ナオ」


「謝るってことはやましいことがあるってことやろ?だからお風呂で消毒」


そう言い、ナオはあたしを軽々抱き抱え、お風呂へ直行する。


ナオは自分の服をサッと脱ぎ捨て、あたしの服に手をかけてくる。


「服くらい自分で…ん…っ」
< 31 / 406 >

この作品をシェア

pagetop