Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
『最後に、1番後悔してるのは玲香と別れたこと。

あの時初めてガッツリ喧嘩したよな。

喧嘩というか俺が一方的に責めてただけかもしれないけど。

俺、どうしても許せなかった。

玲香がアイツに抱かれてたことが。

他の男なら許せた。

気持ちが俺に向いてるんならって、多少我慢はしてるけど許せた。

それが玲香の生き方だから。

玲香はそうやってがむしゃらに、必死に、生きてるんだから。

俺はそんな玲香も好きだった。

そんな玲香だからこそ愛したい、大切にしたい、守りたい、ずっと側にいたい。

そう思った。

だけど、ごめん。

父親とだけは寝てほしくなかった』
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