Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
訪れる沈黙。


何の音もしない、閉ざされた空間。


やっぱり聞いちゃいけなかった。


聞かなければよかった。


今日はヤラカしてばかりだ…。


「…やっぱり何でも─」


「俺の娘を殺されたからだよ」


……え…?


突然発せられた言葉。


理解が追い付かない。


「…娘さん…を…?」


まず、娘さんがいたことも知らなかったし、その娘さんが殺された…?


宮瀬聖に…?


「現役時代、俺が唯一失敗したターゲットが当時中1だった宮瀬だ」


「中1…」


中1に天才的な殺し屋の貫田さんが負けた…。


「なんで失敗したか分かるか?俺がたかだか中1のガキに負けた理由が…分かるか…?」
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