Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
「…絶対こんなところには住まない」


声が震えるのを隠し、きっぱり断る。


すると宮瀬はスッと目を細めてあたしを睨む。


いつものように冷たい視線を寄越しながら彼は近づいてくる。


ジリジリ壁に追い詰められ、ついに背中が壁にぶつかってしまった。


そのあたしの顔の右側を、深い傷が付いた宮瀬の左腕が抑え、身動き取れない状態に追いやられる。


顔の距離が近い。


その分威圧感が増し、直視できず視線を床に落とすあたし。


宮瀬はそんなあたしの顔を無理やり掴み、視線を合わせてくる。


「…何」


青白い照明が宮瀬のオーラにマッチしており、さらに危険な雰囲気が増していく。


心臓がバクバク音を立てて暴れる。


「俺に従え」
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