Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
命と引き換えと言っても過言ではないだろう。


琴吹組の奴隷なんかになれば、あたしの人生は終わる。


死にたくても死ねないようなギリギリのラインで働かされるんだから…。


「……ナオと会ってることがバレたらあたし、殺されるかもしれない。ナオは神龍連合のトップだし…顔割れてる可能性が高いし…」


だから会えない。


宮瀬と出会ったことで、あたしとナオの関係は狂い始めていたんだろう。


いつかはこうなると思ってた。


でも、こんなに早くに離れなきゃいけなくなるなんて。


「俺が守るから行くなよって言えるほど俺が強ければな…」


ナオ…。


ナオは悲しそうに目を伏せ、あたしの隣に座った。
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