Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
「…今日は抱かれてないから。だからやめて」


貫田さんとは、あのあとプレイを再開しなかった。


お互いがターゲットにゾクリとしていて、全然そんな気分じゃなかったから。


「俺、玲香のこと独り占めしたいって思うくらいホントは独占欲強いよ?」


ナオはたまに捨てられた子犬のような瞳をする。


そんな瞳を見つめるあたしの眼は、真っ黒で何も映していないんだろうな。


自覚してる。


あたしの心は身体と共に穢れ、闇に染まったんだ、と。


「…ナオ」


ナオは殺し屋のあたしをどういう目で見てるんだろう。


ふと、そんな疑問がわくことがある。


「ナオは、あたしが高校生を殺そうとしてるって知ったらどう思う?」
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