予言書を手に入れた悪役令嬢は役を降りることにしました。
サイズはちょうど人一人が楽に上に座れるほど。高さは床からミリアの膝あたりまで。
こうしてミリアが乗っかっていても潰れる気配がないあたりそれなりにしっかりとした作りの『何か』なのだろう。
(たぶん木箱とか、トランクとかそういうものかしら?)
なんとなく、乗っかっている感触からすると中は空洞となった『何か』な気がする。
ぎゅっと詰まった上に乗っているよりというよりは、わずかに浮遊感のある、体重をかけると沈む感触がするのだ。
人が入るサイズではない。
もしかしたら小さな子供であれば身体を折り畳めばなんとか、というところか。
少なくとも大人にはムリ。
ミリアはそっと床に足を下ろして立ち上がった。
立ち上がってみると、やはりずいぶんと窮屈な空間だとわかる。
天井ーーー礼拝堂の床までの高さは台があれば背の高い男性ならば飛び上がればギリギリ手が届くのではないかと思われる。
もっともミリアの力では届いたところで身体を持ち上げることなど出来そうにないが。
こうしてミリアが乗っかっていても潰れる気配がないあたりそれなりにしっかりとした作りの『何か』なのだろう。
(たぶん木箱とか、トランクとかそういうものかしら?)
なんとなく、乗っかっている感触からすると中は空洞となった『何か』な気がする。
ぎゅっと詰まった上に乗っているよりというよりは、わずかに浮遊感のある、体重をかけると沈む感触がするのだ。
人が入るサイズではない。
もしかしたら小さな子供であれば身体を折り畳めばなんとか、というところか。
少なくとも大人にはムリ。
ミリアはそっと床に足を下ろして立ち上がった。
立ち上がってみると、やはりずいぶんと窮屈な空間だとわかる。
天井ーーー礼拝堂の床までの高さは台があれば背の高い男性ならば飛び上がればギリギリ手が届くのではないかと思われる。
もっともミリアの力では届いたところで身体を持ち上げることなど出来そうにないが。