キミが好きで好きでたまらない。

「それでは、第1回文化祭実行委員会を始めます。起立、礼、お願いします。それでは自己紹介を…」


実行委員長が話していることは俺にはどうでも良くて。


え、ままってよ、これは。


この状況を説明すると、実行委員の中に結ちゃんがいる。


そう、そうなんだよ!


あれだけ接点Nothing&彼氏目撃の悲劇だったのにさ、今になってなんで実行委員一緒になるとかなんのさ。


ほんとに、神様のいじわるだよ。


「こんにちは、2年の大友結です。よろしくお願いします」


自己紹介の順番が回ってきて結ちゃんの番。


その姿に釘付けになっちゃってる俺は、たぶんブサイクだよ、わかるよ。


こんな風に結ちゃんの声をよく聞いたのは初めてかも…声すらもかわいいや。


「お前、今の顔やばい」


隣に座っていた竹井さんはあからさまに嫌な顔をしてこっちを見てくる。


「ご、ごめん…」


たしかにやばいのはやばいだろうけど、面と向かって言わなくたって…いつも晴斗に言われてるから、慣れてるけどさ。


というか竹井さん、俺が結ちゃんのこと好きなの気づいてるじゃん。


「文化祭に向けてみなさん頑張っていきましょう!では、役割を決めます…」


もう結ちゃんを見れるなら、文化祭実行委員でもなんでも張り切ってやれちゃうわ!!

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