【企】リトルバタフライ
3  蝶のように・・・
「あのさ・・・宏輝??」


朝一番の、学校の図書室。


「何?話って・・・。」


あたしと宏輝だけが、本の香りに包まれていた。


「あたし、もう・・・ダメだよ。別れよう・・・?」


ねぇ、嫌だって言って?玲菜がいないとダメだって言って?


「・・・・・・。」


下にうつむくばかりで、あたしの顔なんてちっとも見てくれないんだね。


「なんで何にも言わないの!?あたしは別れたくなかったよ。でも、このままの関係も嫌なの。そっちがそうなら、もういいよッ!!」
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