クールな専務は凄腕パティシエールを陥落する
店を出た愛菓の頬を、随分冷たくなった夜風が掠める。
正近の励ましを受けて、愛菓の心はすっかり凪いでいた。
今頃、アリスと和生の婚約発表が行われている頃だろうか?
そもそも、本当に婚約発表なんて行われるのか?
ルイはアリスを和生の婚約者候補と言った。
だが、当の和生からは何も聞かされていない。
考え出すと、自分の中の大きな疑問も膨らんでいく。
お腹がいっぱいになり、脳の血糖値が上がってきたのか、色々な考えが浮かぶ。
「まあ、いいか。今日はもう遅いし、明日考えよう」
マイペースな愛菓が戻ってきた。
こうなると、今日作ったスイーツの課題が気になってくる。
吉崎だけでなく、他の出場者のスイーツも絶品だった。
「早く帰ってレシピをまとめなければ」
ブツブツと独り言をいう愛菓が自宅のマンションにたどり着いたとき、
「愛菓!」
マンションのエントランスに寄りかかって、愛菓の名を読んだのは、
愛しい樫原和生、その人だった。
正近の励ましを受けて、愛菓の心はすっかり凪いでいた。
今頃、アリスと和生の婚約発表が行われている頃だろうか?
そもそも、本当に婚約発表なんて行われるのか?
ルイはアリスを和生の婚約者候補と言った。
だが、当の和生からは何も聞かされていない。
考え出すと、自分の中の大きな疑問も膨らんでいく。
お腹がいっぱいになり、脳の血糖値が上がってきたのか、色々な考えが浮かぶ。
「まあ、いいか。今日はもう遅いし、明日考えよう」
マイペースな愛菓が戻ってきた。
こうなると、今日作ったスイーツの課題が気になってくる。
吉崎だけでなく、他の出場者のスイーツも絶品だった。
「早く帰ってレシピをまとめなければ」
ブツブツと独り言をいう愛菓が自宅のマンションにたどり着いたとき、
「愛菓!」
マンションのエントランスに寄りかかって、愛菓の名を読んだのは、
愛しい樫原和生、その人だった。