白と黒ゲーム
「見苦しいんだよな〜。必死になっちゃって...武藤君と桐君は知らないけど菅君は普通にご飯食べてたよ。それにそもそも、その武器庫へ訪れた黒。それはそっちが作った架空の存在なんじゃないの?」
「は?そんなわけない!私と玲美でしっかり見たの!ねぇ!?」
「杏、一旦落ち着いて。頭に血が上りすぎてる。」
玲美は私の質問を置いて、冷静に発言した。私はその言葉で我に返り、一息つけた。それを確認すると、玲美は私の代わりに口を開けた。
「須藤君。杏の言う通り、私は杏と一緒に武器庫へ来た黒を見たの。純じゃない。確かに別の誰かを....」
「おかしいんだよな〜。色々と不審な点が上がるのまだ気が付かないの?所詮、ペーパーテストでいい点とってもそこら辺の頭の回転は遅いんだね。」
いつも冷静だった玲美も、流石にイラついたのか真を睨みつけていた。
だが、それは真の大好物。相手の反応が悔しがっていると思う程、真の気分は上々だった。
「...まず、何でカーテンを身に着けてた?そんなの身に着けてたら、一発で不審と思われんだけど。」
「....武器庫に来て顔見られるよりかはマシだと思ったんじゃない?」
「じゃあさ、何で武器庫へ入らなかったんだろうね。