白と黒ゲーム
元道はそれだけ言い残すと、机を見つめて深く深呼吸をしていた。
元道の行動に私は呆気に取られていると、ここに来て中心人物が口を開く。
「...このまま俺が黙ってるわけいかねぇか....俺からは何も言えねぇ。言いたいことは杏と玲美が言ってくれた。ありがとう二人とも、んで協力してくれた勝治、そして元道、ありがとな。
...俺は黒じゃねぇ....自分が生き長らえる為に人の命を奪いはしねぇ....絶対に...頼む、信じてくれ。」
純は皆に頭を下げながら噛み締めるように発言した。私はそんな純の姿に心打たれながら、周りの様子を見る。皆困惑の表情だった。
"純は怪しい....一番黒に近い...真の言う通りだ。
だけど、本当に黒なのだろうか?...."
言葉には出なくても皆表情がそう伝えてくれる。純、私達の言葉が皆の心を動かしたのだった。
だが、それを面白く思っていない真はイライラしていた。
そして、とんでもない強行手段をとったのだった。
「委員長〜。純を処刑するって皆に指示してさっさとボタン押しちゃって〜。」
「へ!?わ、私!?」
いきなりのことで美智は驚きの声を上げた。
その真の言動に私も驚いていた。
なんでここで美智さん?ボタンを押す権限はあるけど、美智さんの指示で皆が投票を決めるわけじゃないのに...