白と黒ゲーム
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キーンコーンカーンコーン!
チャイムの音が聞こえた。私は反射的に目を覚ました。背伸びをしようと腕を上げようとするが、手首に付いている何かが邪魔をして腕を挙げられなかった。
ジャラジャラと金属同士がぶつかるような音がする。私はぼやけていた視界を徐々に戻していくと、目の前に飛び込んだ世界に驚愕した。
「え?....どこ?ここ...」
栞の日程を熟読していても居るのはありえない場所に私はいた。
吸い込まれるような真っ白な空間に私だけではなく、クラスメイト全員がいた。
白い机に座らされ、手首には机にくっ付いている手枷でがっちりと固められていた。クラスメイトも私と同じ感じで、円状に座らされていた。
「お、おい!なんだよここ!」
「誰かぁ!誰かいないのか!!」
「なんなのここ....意味分からないんだけどぉ...」
誰もこの状況を理解していなく、不安の声がどんどん膨れ上がり、大合唱へと変わっていった。
私は困惑しながら必死に身体を動かすが、手枷の強さに手首が痛くなるだけだった。
隣を見てみるとブツブツ何かを言いながら身体を揺らしている遠藤 七愛海、まだ寝ている純がいた。
そこで私は出席番号順で座らされたと気が付く。
「七愛海、大丈夫?」