白と黒ゲーム
「大丈夫じゃないよ...本当になんなのこれ!?なんでこんな所で私達捕まってるみたいになってんの!?怖いよぉ!」
「お、落ち着いて!私も....何が何だか...純!さっさと起きて!」
私は純に声を掛けると、寝ぼけているのか薄目になりながら起きた。
「ん?なんだこれ?飛行機ってこんなんなの?」
「んなわけないでしょ馬鹿純!もう....」
「ん?お前ら首に何つけてんだ?」
私は純に指摘され、七愛海の首元を見た。七愛海も私の首元に注目していた。
そしてそれは全員に付いているものだと同時に気が付いた。
首には薄い円盤のような白い金属製の首輪を付けられていた。何を意味するのか分からないけど、嫌な予感しか感じられない。
「へ?なんなのこれ?...なんでこんなものが!」
「分からない...分からないよぉ....誰か!誰か助けてよぉ!!」
七愛海はクラス一の怖がり。長く少し茶色い髪を揺らし、涙を流しながら助けを求めていた。その七愛海の焦りが私にも影響したのか、回らない頭がゴチャゴチャに掻き乱されていた。
「....っ!あれなに!!?」
七愛海は何かに気がついたのか、一点を凝視していた。
純と私はその方向を見ると、白い台の上に一人入れるくらいの四角形よガラス部屋。そしてガラス部屋の上には「処」という感じが記されている看板が掲げられていた。