白と黒ゲーム
凶器になりそうなハンマーやらノコギリ等の刃物は置かれていないが、使いようによっては凶器にすることが出来る。
それは当たり前、人間はそこらに落ちている石よりも脆い生き物だから。
だが、その人物は凶器作りではなく、別の二つの目的でここへ来ていた。
人物は部屋の隅にある棚と壁の間に手を伸ばし、触れたものを掴み引っこ抜く。
そこから出てきたのは黒いカーテンだった。身を隠せる程度のカーテン。
...あいつ....隠し方が下手くそ...もっと下の方に押すとか工夫を....
人物は舌打ちしながらも、そのカーテンを回収した。これが一つ目の目的。
そして人物は二つ目の目的の為に行動する。自分の理想となるように、眠気を感じながらも小道具を漁って作業をしていた。
そしてこの小道具により起こる未来を思い浮かべ、人物はニヤッと悪魔のように笑ったのだった。
一日目........二名死亡。残り三十名。