白と黒ゲーム


私は内に潜むとてつもない憎しみを必死に抑えながら、出来るだけ冷静を装いながら入ってくるのを確認した。


真と美智だった。何処か二人は親しげそうに入ってきていた。私と目が合っても特にこれといった反応は見せず、いつもの学校生活のように自分の席へと着席して私は違和感を感じた。


....真はともかく美智さんもリアクションなしか....昨日のおどおどしていた姿は何処に....
覚悟が決まったのか....純を処刑してしまったことに後ろめたさがないのか....いずれにしろ...ムカつく....


「...皆さん、席に着いて下さい。今日のことで話したいことがあります。」


美智が一言かけると全員渋々従った。美智が昨日の事について精神が回復してそうな雰囲気だしても、他の生徒は昨日の結果を引きずっていた。


「えっと....今日は誰も遅れてないですね。よし...皆さん、今日でこのゲームを終わらせましょう。朝一番で被害者がいないのは圧倒的に好機です。

昨日と同じくセーフティータイム以外はここへ。そして、夜の移動に関しては五分前とします。昨日同様、部屋に入ったら扉固定。私は最後の人が部屋に入ったのを確認し、時間ギリギリまで強引に部屋に入る人がいないか監視します。」
< 133 / 205 >

この作品をシェア

pagetop