白と黒ゲーム
「許さないよ。黒を見つけてくれたらそいつを拘束、今日のノルマ未達で死ぬ。あんたは今日処刑。」
私がキッパリ言うと、真は少し困った顔をした。今、私は何を言われても引く気は無かった。ここで真の処刑を決定させる気持ちでいた。
真が少しだんまりとしていると、クスクスと笑い始めた。
「....何がおかしいの?」
「いや....もしさ、黒が今日殺しをして黒濃厚の人物がいるとするだろ?で、君はその人物を拘束して僕を処刑しようと言う。それで翌日、その人物を処刑。
結果白だったらどうするんだい?黒が生きてることに一日遅れることになる。そしたら...君はどう責任をとってくれるのかな〜?君の私怨で更なる犠牲が出るかもだよ〜?」
真は昨日の様に煽りながら私に問う。だが、それも既に想定内だった。
「それはないよ。有り得ない。」
「いやいや....有り得ない訳ないよ。十分有り得ることだ。」
「いや、有り得ないよ。だって今日でゲームは終わる。ね?美智さん?」
私は優しく美智に声をかける。美智は私と真の言い争いに巻き込まれると思っていなかったのか、いきなり声をかけられビクッとした。
「な、なんですか?...」