白と黒ゲーム
真はギリギリと歯ぎしりしていると、小さく口を開く。
「....断る...そんな責任のとり方あるものか....」
「私はそれ以外の責任は認めてない。グダグダ言ってないで腹括ってよ。それでも男なの?安全圏でグチグチ言ってる分、追い詰められるとオドオドしちゃって...女子みたいだね。」
私はクスクス笑いながらそういった。そして真は睨みつけてくる、昨日とは真逆の立場だった。
真が何も言い返せなくなり、私は勝利を確信した。だが、ここで一人の声が上がる。
「はい、私は反対だね。」
私は目を見開きその声の人物を見る。私だけでなく、全員が驚きを隠せずその人物に目線を合わせた。
声を上げたのは凛だった。この口論にほぼ無関係であり、普段の性格上私に加担してくれそうな人物がまさかの反対。
凛は全員の目線が一斉に集まったことに戸惑っていながらも、口を開けた。
「こ、コホン....杏、それは杏だけにしかメリットがないよ。確かに、今日が黒の未達で終わる可能性もある。だけど、終わらない可能性もある。
処刑会談で黒っぽい人を保留なんて私はそれこそ納得いかない。処刑会談は黒疑惑の人を指定して不安を出来る限り排除していきたい。