白と黒ゲーム
「いいよ別に....それで?何の用?」
「....さっきのやつ。私が杏の案に反対したこと。杏自身、良く思ってないって思ってさ....」
「...凛さんの言いたいことは理解してる。悔しいけど、正論。凛さんが気にする事じゃないよ。」
「あ、う〜ん....そうなんだけどさ...」
私の素っ気ない返答に困っているのか、凛は凄い気まずそうにしていた。
「...昨日の処刑の時に、その....純のこと好きだったんだね。」
「...うん。」
「....杏の気持ちは痛いほど感じてるんだ。あんなの辛すぎるし悔しい...真が許せなくなる気持ちも十分に理解してる。私も杏の力になれればと思ってるんだ。」
「....それならあの時、反対なんてしてくれなくてもいいんじゃない?本当に私の気持ちを理解してるなら...」
「理解してるし、力になりたいと言ってもそれは単なる希望だよ。」
いきなりキッパリとした返答に私は驚愕していると、凛は私の顔を見て慌てた。恐らく何故言ったのか本人も分かっていない。
「あ、ご、ごめん!いや、こんなこと言うつもりは....はぁ〜...なんでこう私は....デリカシーってものがないのかな ....」
凛は嫌そうな顔をしながら頭を齧っていた。まるで男みたいな反応、まるで男子と話してるみたいだった。