白と黒ゲーム
このセーフティータイムで黒は何かをしでかすのは考えずらい。
それを前提にすれば、セーフティータイムの行動で真を黒扱いにし、処刑させるのは弱すぎる。それに真は私に監視されてる自覚なのか、アリバイ作りで美智と常に行動していた。
ある程度時間が経ち、真と美智が廊下で立ち話しているのを二人に見られないように監視していた私は大きく溜め息を漏らした。
そうだよね....朝一からあんなに迫ったら警戒されるに決まっている。もっと慎重に動くべきだったかな...
それにしても、何だろこの違和感。真は絶対的な味方欲しさに美智さんに付きまとうのは分かる。だけど、監視してると美智さんも満更でもない....むしろ望んで一緒にいるかのような...
私はモヤモヤした頭のまま、二人の元を離れて食堂へ向かった。
予想はしていたけど、やっぱりボロは出ないか....まぁこのまま怪しい人が出なかったら、勢いで真は処刑させれるけど...難しいだろうな....
食堂へ着くと、私は冷凍庫の中から冷凍食品を取り出し解凍する。ホカホカに温まったご飯に唾を飲み込みながら、急ぎ足で適当な席に座る。
いざ食べようと箸を持った瞬間、斜め対面に一人の人物が座り、私の手がピタリと止まった。