白と黒ゲーム
私はジッと元道の目を見つめる。元道はそんな私に戸惑っていた。
「そ、それって....どういう...」
「そのままだよ。元道君がもっと証言したとして、真が行動を辞めた?美智さんの意思が変わった?元道君自身、それが可能だと思っていたの?」
「いや....それは...」
「大丈夫だよ、別に元道君を責めてるわけじゃない。あの時はしょうがなかった。他の人から見たら純は限りなく黒に近かったからね。その面、元道君には感謝してるんだ。あの状況の中、私達の味方についてくれて。」
元道は少し嬉しそうにしながら頬をポリポリ齧った。
「そ、そうなのか?俺はただ当然の....」
「そんなことないよ。ありがとうね、元道君。元道君は何も悪くない、悪いのは全部私なんだから。」
「そんなことない!杏さんが悪いなんてそんな!」
元道はいきなりバッと立ち上がり、声を大にして真剣に私を見た。私はそんな元道をポカーンと見ていると、冷静になった元道は顔を真っ赤にしてすぐに座り直した。
「す、すまん!いきなりこんな....悪かったな....」
「....大丈夫だよ。少しビックリしちゃったけど....あのさ、困らせる事を聞いちゃって悪いんだけど、何で私が悪くないの?