白と黒ゲーム
「....あの...玲美...」
「勝っちゃん。言いたいことはいっぱいあるけど、今はとにかく頭冷やして。」
玲美は勝治に背を向けながら冷静に指示をすると、流石に勝治も何も言えずに部屋の隅で座った。
すると玲美は立ち上がり、美智の方へ向かった。
「稀代さん、赤井君の治療と杏を安静させたいから保健室行くけど....いいよね?」
「だ、ダメですよ!今セーフティータイムじゃないんですよ!!?しっかり時間守らないと今日でゲームが」
「あと一人追加さして。私と杏、元道君ともう一人で保健室へ。それで何かあったら私達を処刑すればいい。それでいいでしょ?それに...元道君このままほっとけないし。」
「....お、俺はいい。」
そう声を上げたのは元道、顔に痣を作りながら、辛そうに上半身を起こしていた。
「俺は....当然の報いを受けただけだ...だから俺の治療は」
「何馬鹿なこと言ってんのあんた?いいから行くよ。」
そう言って元道の腕を持ったのは凛、元道を無理矢理立たせようと腕を引っ張っていた。
「私が行くよ。というより、美智が保健室ついてくればいいじゃん。大部屋はただでさえ人が多いから黒がいても暴れられないでしょ。」
「それもそうですけど....」