白と黒ゲーム

美智の反応と言葉、それで私はピンッと来たものがあった。私はペットボトルの水を飲みながら思考を回す。まるで頭を回転させるために必要な運動エネルギーを補充するかのように体内に水分を流し込み、少しでも多くの血液を頭に送った。



....これだ。これを使えば真を...カードとしては弱いけどやるしかない。これを何がなんでも推す!今日の会談で他に怪しい人がいなければ....真を処刑台へ登らせれる!


私は皆に背中を向けてニヤッと笑みを浮かべた。だが、それのせいで気づかなかった。

私の背中を冷徹に見つめる凛の目を。



それから二時間後、いよいよ二日目の処刑会談が始まる。

私達は一時間前には大部屋につき、この会談までずっと待機していた。一日目でやっているとはいえ、私には緊張が宿っていた。

恐怖による緊張、自分が指名されるかもしれないという思いはあるが、私が気にしているのは真を処刑出来るかどうかだった。ただでさえ黒に不利なこのゲーム。黒のノルマ未達で今日終わる可能性は十分すぎるほど高い故、時間はもう残されていなかった。


今日で終わる可能性だってある....そしたらアイツは解放、意気揚々と純の分まで生きて美味いものを食べる?冗談じゃない!そんなのあっていいわけない!!
純、見てて。私絶ッ対仇を取ってみせるから!
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