白と黒ゲーム
そんなこと信用出来るわけないじゃん....私だけじゃなく...皆も....
私の考え通り、全員目の前にある液体を飲むことが出来なかった。先生を殺した時の躊躇のなさ、何をするかも分からないこの連中の言うことは何一つ信用出来ない。
バァン!!!
「いやあああ!!痛いいいいいいい!!!」
一発の銃声と叫び声、全員が一瞬にして叫び声の方へ目を向けた。そしてそれは私のすぐ隣で、耳が痛くなった。
七愛海は肩を抑えていた。抑えている所から制服が赤く変わっていった。涙を流しながら苦痛に顔を歪ませていた。
「な、七愛海!?だ大丈夫!?」
「痛い痛い痛い!!なんでぇ!なんでよぉ!!」
七愛海は苦痛な表情で山田に目線を向けると、山田は笑顔で返した。
「いや、皆さん飲まないので緊張されているのかなと思いましたので。これで皆さんの緊張も解れたんじゃないですかね?」
「んなわけないだろ!何言ってんだ!!撃つことねぇだろ!!」
ここで先程まで寝ぼけていた純は山田を睨み付けて声を上げた。だが、ここで山田に反論したら七愛海の二の舞。
私は顔を真っ青にして山田を見るが、山田はニコニコしているだけだった。