白と黒ゲーム
三日目
血も涙もない絶望的な作戦
"キーンコーンカーンコーン!
『皆さん、おはようございます。黒の処刑は不発、そしてこのアナウンスがかかるということは....勘の良い皆さんなら分かりますよね〜。』
朝の五分前のアナウンス。私は薄々気がついてはいた。たが、認めたく無かった。ゲームが続くという事実、昨日自分が知らないところで犠牲者が出た事実、この二つの事実があまりにもショックで私は恐怖さえ感じてくる。
あの...あの短期間で誰が?個別部屋に向かうまでは誰も消えていなかった....順調だったのに、私が部屋に入ってから一体何が...それに....犠牲者は誰なの?玲美....勝治....お願い!無事でいて!!
私はブルブル震えながら両手を合していた。だが、そんなのお構い無しと言わんばかりに山田は流暢に話し続ける。
『いや〜流石は黒と言ったところですかね?中々に盛り上げてくれます。犠牲者の方を発見した時の反応が楽しみです。
それでは三日目のメッセージ....
「何が起きているのか羊達は困惑している。勝利を確信していたのに起きてしまった事実に耐えきれず、絶望すら感じる。だが、それはまだ序章。共喰い羊の凶行とも言える血も涙もない絶望的な作戦が待っている。
羊達に訪れるのは阿鼻叫喚、最高の絶望だろう...」』"
ガチャ!
ゴーン...ゴーン....