白と黒ゲーム
さぁ....もうゲームの説明に入りますよ。あ、因みにさっき飲んだやつは、今の席順に並べて食堂に記念として置いとくんで、薬を投与したかったら全員分飲んで下さいね。いずれ当たります。」
すると、隣にいた黒スーツの大人達は机の上からペットボトルと紙コップを取り上げ、私達の手枷と太ももにある金属を外した。
ようやく身体が自由になったが誰も逃げようとは考えない。逃げようとしたらどうなるのか、私達は十分に理解していた。
「さぁ、皆さん。テレビの前に集まって下さい。ゲームの説明をします。」
一人の黒スーツの男が部屋の端にあった大型テレビを持ってきた。私達は渋々そのテレビの画面が見える位置まで近付いた。
すると、テレビの画面が映り、多くの白い人形と複数の黒人形、そして一体だけの灰色がいた。
「...このゲームは八日間やります。この施設には食料等や寝所もちゃんとありますが、足りなくなったら各個人の部屋の電話で呼びかけてください。
ゲームの内容ですが、まぁ簡単に言えば殺し合いですね。」
「殺し合いって....どういうこと?」
私は意味が分からず心の中の声がポソリと口から出た。山田は不気味な笑みを浮かばせた。
「そのままの意味ですよ。まぁ、ゲームなのでちゃんとルールがあります。
まず、あなた達の命には百万円があります。これをよく頭に入れて置いてください。」