白と黒ゲーム
そう言われてもパッとせず、私は頭の中が台風のように回るだけだった。
「このゲームは白陣営二十五名、黒陣営六名、そして終了者の三陣営で行われます。白陣営は八日間に白陣営四人以上生き残るか、黒陣営の頭である"狂気の薬"を投与された者である黒さえ殺せば勝ち。
黒陣営は期限内に他陣営を四人以下にすれば勝ち。
終了者に関しては生き残れれさえすれば勝ちです。終了者は個人プレーみたいなものなので、本来勝ちなのに終了者が生き残ってるからどうってことはありません。」
「...は〜い。山田さ〜ん。質問。」
いきなり色んな単語が出て来て頭が痛くなっている時に、そんなダルそうな声が聞こえた。山田に対するこんな発言、私達は顔を青ざめながらその声の主を見た。
山田は無表情のまま、その人物を見つめた。
「なんですか?吉田 真君。質問は後で受けると言ったはずですが。」
「いや、意味わかんねぇ単語ばっかで頭に入らねぇ。その役職の役割をさっさと教えてくれない?」
「随分と生意気な態度を取りますね。役職の役割は説明文を個人部屋に置いてあるので各自読んでください。」
山田は真を睨み付けると、真は「へいへい」と小さな声で言いながら一歩下がった。
こんな状況でこんな態度、私はいつ銃声が鳴るのかビクビクしていたが、山田は睨むだけでテレビの方へと目線を動かした。