白と黒ゲーム
嫌だ...絶対に嫌だ!純を失いたくない!黒として確信的な事があったならまだ分かる部分があるかもしれない。だけど今は違う!私が...私が救わなきゃ。純に想いを伝えるまで...
私は純に告白するのはこの施設を出てからだと誓っていた。こんな施設で言って、後悔のないようにしたら必ず悪い事が起こると察していたからだった。
必ず二人生きて出て、そして告白する。それをテーマに私はしていた。
だから私は必死に考える。純から指名が外れるように何とか考えに考え抜く。
だが、どう頭を動かくしでも必ず壁に当たる。
どうしようもないのかと私は少し泣き目になっていた所、私は肩をツンツンとつつかれ、目線を移すと玲美がいつの間にか傍にいた。
「杏...大丈夫?」
「え?な、何が?」
「何がって純君のことだよ....もし須藤君が死んでたら....その....純君が指名される確率が高いと思うの。....まだ告白してないんでしょ?」
玲美は顔を暗くして私に聞いた。心がズキッと痛くなる。改めて言葉にされると事の重大さを思い知られる。
「...うん。」
「じゃあ尚更しないと。このまま想いを伝えれずに別れるなんて....そんなの一生後悔するよ?」
「...どういう意味?」