白と黒ゲーム
「フフッ、友達にそんなこと言われて断る訳ないじゃん。いいよ。ってか、さっきの謝罪代わりに一人でもやろうとしてたし。当然オーケーだよ。」
彼女は満点の笑顔を見せながら、顔の横にオーケーサインをかざしてくれた。私は嬉しさのあまりに彼女に抱き着いた。
「ありがとう玲美!」
「いいのいいの。折角の恋がこんな形でお別れなんて辛すぎるもんね。それに純は友達だし。やれるだけのことはやるよ。」
私達はお互いに笑顔だった。それを見た純と勝治は大丈夫だと思ったのか、いつもの学校にいる時のように接してきてくれた。
私達四人はいつものような話をしていた。思い出話に花を咲かせ、日常のように楽に話していた。
そんな中、玲美はいきなり挙手をする。
「はい!楽しいお話はここまでってことで、そろそろ純を処刑会談で指定されないようにしよう。」
そう玲美が言うと、先程までの暖かい空間は一気にピリつき、緊張が漂う。
「まず純と杏、二人は朝から一緒で純の手当してて、集合に遅れた。これは間違いないんだよね?信じていいよね?」
玲美は真剣な眼差しを私と純へ向けた。私達二人は顔色変えずコクリと頷く。
そう、もし央土君が死んでいたらこれは私達に何の関与もない。全くの無実だ。