白と黒ゲーム

「うん。少し...いや、結構運要素は強いけど、黒を確保までとは言わず、姿形は見ることができるよ。」


「マジかよ....じゃあそれってどうすればいいんだ?」


純はやはり必死なのか、すぐにでも行動に移したそうにしていた。
授業中にすぐにトイレに駆け込みたいと思う生徒のように、身体を前のめりにして話を聞いていた。


「純、問題です。黒が人を殺すのに一番必要なのは時と場所。次に必要なのは何でしょう?」


「あ?何だよ急に。えっと待ってろ...うーん....人か?」


「あー。流石は馬鹿純と言われるだけあるね。頭の悪さが露呈したよ...そんな本末転倒の事を言わせない為に"時と場所"が一番必要〜って言ったのに〜。」


「う、うるせぇ!状況が状況だぞ!焦ってんだよ!」


純は顔を真っ赤にしながら反論し、玲美はクスクス笑った。


「勝っちゃんは分かる?」


「まぁ....人を殺す道具とかじゃねぇの?」


「そう!それそれ!それを聞きたかったんだよ〜。」


玲美は勝治に人差し指でビシッと指した。指されたら指されたで、勝治も照れ臭そうに顔を少し赤らめた。
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