白と黒ゲーム
「須藤君が黒じゃなくて殺されているのだとしたら、黒は恐らく朝一で油断してる時に殺して隠した。皆がそう思っているから、多分明日以降は同じ感じじゃ下手を打つと感じると思う。パッと見た感じ血痕も無いから首を絞めたが一番現実的かな?」
「でもよ、それが人殺しの道具とどう関係すんだよ?」
「気持ちは分かるけど焦らないで純。いい?明日以降は皆朝一警戒する。となると、黒がスムーズに殺せるとは思えない。少なからず抵抗、物音は必須だと思う。だから、朝一の襲撃をスムーズ...というか殺しのスムーズ化には武器が必要。」
「ってことは...黒は武器を今凄い欲しがっているってこと?」
先程の楽しい話のおかげなのか、玲美の説明が上手いのか分からないが、私も頭が回ってきたのを感じる。
「そういうこと。んで、武器って言ったら武器庫。まだ誰も口に出してないけど、いずれ誰かが武器庫の武器を押収しようとか言うんじゃない?その前に黒は武器を取りたがっている。流石に朝一で人を殺して隠し、武器を手に入れるなんて出来ないと思うから。」
「じゃあその取る時を私達が待ち伏せすれば....黒を捕まえられる!でも、ずっと待ってる訳にはいかないんじゃ?」
「もし、この後各々で行動してもいいってなったら?黒は一目散に武器庫へ向かう。