白と黒ゲーム

全員の目線が移ると、やけによそよそしく美智が現れた。セーフティータイムが始まって一時間経過している時だった。
それを見ると、真はすぐさま立ち上がり彼女へと駆け寄った。


「どうだった?央土の死体、見つかったか?」


真は期待しているのか、少し喜んでいるかのように美智に質問をする。だが、美智は何も言わずに首を横へと振った。


「全部の部屋で人が入りそうな場所を見てみましたけど....何処にも央土君は居ませんでした...一体何処に....」


「....それなら央土は死んだとみていいだろう。意図して隠れてるなら確実に処刑会談で指名するだけだしね。
多分死体は埋葬場。そこで死体を片付けられたんだと思う。一応、役職は見れるだろうけど、時間が経ちすぎているからもう見れないだろう....
そんな所かな〜!?純〜!?」


真は嫌味全開で純を煽る。純は、舌打ちをして目線を外す。私達との会話、作戦という希望で何とか手を出さないでくれていた。


「じゃあ...これからどうしましょうか....」


「そこは委員長に任せるよ。どうせ純は何も出来ないだろうしね」


もう役職名ではなく名指しにされることに私は腹を立てるが、それどころでは無かった。
ここが肝心、ここでコケてしまったら作戦どうこうの話では無いのだ。
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