白と黒ゲーム

「あ?俺になんか用か?」


「あ、いや....朝一の事...飛立君はさ....純の事黒とは思ってないの?ほら、真君を殴ってたし...」


そう聞くと、飛立は頭をポリポリかきながら私に近寄った。


「ちげぇよ。俺はただアイツの態度が気に食わなかっただけだ。いつも話しかけても必要最低限でそっぽ向いてた癖によ。
だからと言って純の味方じゃねぇ。ムカつくけど真の言ってる事も分かるしな。」


「で、でも純は本当に」


「何だってそんなにアイツのこと庇うんだ?無理だろもう。第一、央土が消えた理由にはドンピシャだぜ?そうなれば、純だけじゃなくお前も怪しいってもんだぜ。黒を吊られちゃ困るから黒側のお前が必死して匿いたがってる。」


「違う....そんなんじゃ...」


私がそう声をごもらすと、後ろの方から凄い物音と怒鳴り声が飛び込んできた。


「ふざけんな!!もう我慢ならねぇよお前には!!毎回毎回ワガママバッカでよ!!俺がカレーにするって言ってんのに何で奪うんだよ馬鹿純が!!!」


「てめぇに馬鹿馬鹿言われる覚えねぇんだよドアホ!!テストでいい点とってるからって調子乗りやがって!!あんな紙っきれで人の頭良い悪い判断すんのがおかしいんだよ!!
大体馬鹿はお前だろ!学祭のシメで」




「てめぇぇぇぇぇぇ!!!それを言うんじゃねえぇぇえええええ!!!!」
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