白と黒ゲーム
私の恋心を知っている玲美はニコッとこちらに微笑み、薄々気がついている勝治はフッと鼻息を吹かしながら首を振った。
何がなにやら分からない純はキョロキョロと私達の反応を見るしか無かった。
「な、なんなんだよ!俺だけわかってないのか?もしかして。」
「いいんだよ、お前はそんなんで。いずれわかった時、お前絶っっっ対恥ずかしくなるから。楽しみにしとけよ」
「チッ...んだよ....まぁいいや、これからあと一時間どうするよ?また黒を捕まえる何か作戦か?」
「ん〜...まぁ無理だと思うな〜。失敗したとはいえ捕まりかけたから、黒も行動はしないと思う。各々自由ってのもいいけど、どうしたい?」
玲美がそう言うと、一番最初に声を上げたのは勝治だった。
「各々自由でいいと思うぞ。ただ、自由行動じゃねぇ。黒を....怪しいヤツを見つけるために動いた方がいい。そこで何か情報やら掴めるかもしれないしな。
セーフティータイムとはいえゲームの最中、時間は無限じゃねぇ。有効活用しよう。」
「...そうだね。私も勝治の案に賛成。馬鹿純は?」
「バッ!....はぁ...俺も同意見だな。感謝してるとはいえ、それで死にたい訳じゃない。やり残してることもいっぱいあるしよ。」