白と黒ゲーム


「武器庫...ですか....」


美智が不思議そうに聞いてくる。それに私は頷いて応答した。


「黒の一殺のノルマは今日だけじゃない。明日以降皆の警戒が強まると、今日みたいに朝一番でスムーズに襲撃は難しい。だから、その為には黒は武器が必要と私達は読んだの。

案の定、黒と思われる人物は武器庫へやってきた。入ろうとしたけどやめちゃって、結局逃げられちゃったけど、特徴はしっかり覚えてる。」


「ほ、本当ですか?その特徴って一体....」


「...その人物は男子生徒。女子みたいにスカートじゃなくてズボンだった。そして身長は至って平均的で太ってる、やせ細ってる印象も無かった。」



この時点で当てはまる人物は

・立飛・久川 栄一・佐藤 菅・月見 武藤・横澤 桐・吉田 真
計六人。

この六人は誰もが平均的な身長と体型をしている。
私が言わずとも全員の目はその六人に当てられ、真を除く他の五人は不安そうにしていたり、顔を青くしていた。

真は冷静だった。慌てふためく訳でもなくて、ただじっと私の話を聞いていた。


「....分かってると思うけど、対象は立飛君、栄一君、菅君、武藤君、桐君、そして真君。この中の誰かが黒。純は決して黒じゃない。」
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