白と黒ゲーム


肩をガックリ落とす私に対して、栄一は一気に表情に明るさを取り戻した。


「ほ、ほら!だから僕は黒じゃない!映画部屋のカーテンなんか取ってなんかいないんだよ!だから黒は僕と立飛君を除く四人!僕は関係ない!!」


「じ、じゃあ他の四人!菅君、武藤君、桐君、真君はあの時一体何処に!?」


私は焦りをまるで隠せず四人に質問する。この四人の誰かが武器庫へ訪れた黒、私は眼孔を見開いて四人の挙動を見た。


まず、菅

菅は学年トップクラスの成績を治めてる頭いい男子生徒。クラスの中ではガリ勉と一部の人間では読んでいた。


「....俺は食堂にいたよ。小木君と本堂君の喧嘩も見た。まぁ、そんなの関係なしに食事してたけどね。」


そして次に武藤

武藤は大人しい人物で、普段の教室では一定の人間としか話すのを基本的には見ていない。そして女子と話すとアガりやすい印象だった。


「ぼ、僕は...トイレに行ってたよ。怒鳴り声が聞こえて見に行こうとは思ったんだけど、ずっと我慢してたから....あ、その時は桐も一緒にいて...」


「そうそう、もうヤバかったよな。死ぬかと思ったぜ。喧嘩も気になったけど、それどころじゃないし、セーフティータイムだから結局安心じゃん?だから、俺達はトイレにこもってたよ」
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