欠けてるあなたが大好きです。
At Lead S ~心強いアドバイザー~
6月20日月曜日。
放課後になってから、
料理の内容を話そうと思って諒くんに声をかけた。
そしたら
バイトあるからLead Sで話そう
と言われ、今はカフェに向かって歩いてるところ。
「わりぃな。わざわざ来させちまって。」
「ううん。Lead Sならいつでも大歓迎!」
黒い小さな看板が見える。
諒くんとはここで一旦お別れ。
そう思って看板の方に行こうとすると、
諒くんの腕によって引き止められる。
「今日は裏に来て。」
「いいの…?」
「ミユさんもカヅキさんもシフト入ってないから
多分大丈夫。」
ミユさんはともかく、
カヅキさんはいてもいいんじゃ…?
あんなに仲良くしてくれるし。
不思議に思いながら案内された質素なドアに入る。