欠けてるあなたが大好きです。
まず目に入ったのは8個の縦長いロッカー。
そして黒いモダンなテーブルとワインレッドのイス。
そしてそのイスを1列に並べて
寝そべっているつづるさん。
「フウくんおはよ〜…って咲雪ちゃん!?」
がばっと起き上がるつづるさん。
その勢いのせいで1列に並んでたイスがずれて
腰から床に着地するつづるさん。
痛そう…。
腰をさすりながら立ち上がって口を開く。
「…なんでこっちに咲雪ちゃん連れてきたの?」
「煌友祭の料理の話するって言い出したから
現役カフェ店長と専門学校生に
話聞けたらいんじゃねって思ったっす。」
「煌友祭?
…あー、文化祭か。
喫茶店するんだっけ?」
「そーっす。」
「ミユとカヅキくんがいない日だから
よかったものの…。」
「そこはちゃんと考えて連れてきたんで。」
わたし来ないほうがよかったのかな…?
ドアの前で小さくなる。