欠けてるあなたが大好きです。

「確かテーマは……あれなんだ?白猫?」



「白猫…?テーマはアニマルです。」



「あー、それそれ。アニマルだよな。」


つづるさんがへらぁと笑っている。




「だったらパンケーキメインでいんじゃね?

 あんなふりふりの衣装で

 がっつりごはんもの出してたら違和感だわ。」





「…もしかしてですけど、

 諒くん…じゃなかったフウくんに

 写真見せてもらったんですか?」



「見せてもらったわけじゃないけど見たよ〜。」




…???



どういうこと?





「つづるがフウのスマホ勝手に触って

 写真見つけてましたね。

 スタッフ全員見せられました。」


「え゛。」



「いやぁ。

 あのにゃんってポーズのはたまらなかったね〜。

 ミユも何も言えなくなってたし。」


絶対服が浮いてるって思ったんだ…。



美女なミユさんが着れば称賛の嵐なんだろうな。




きっとわたしがかわいそすぎて何も言えなかったんだ。





「パンケーキなら

 僕の…友達が研究してますので力になれますよ。」


友達の前で言葉に詰まったショウキさん。




珍しいなぁ。



いつも落ち着いた言葉をふんわり使う人だから、

言葉に詰まると不思議な感じがする。




「あぁ…。アイツな…。」


ショウキさんの言う友達に心当たりがあるのか

つづるさんは遠い目をしている。




「資料が用意できたらフウを経由して届けますね。」


「ありがとうございます…!」



Lead Sのつながりのおかげで、

スムーズに進められそう…!



心強いアドバイザーがいてよかった。





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