欠けてるあなたが大好きです。
「咲雪。」
「諒くん。」
先程まで朔くんと一緒に
内装用の飾りを作っていた諒くんに声をかけられる。
「今日カフェ来れねぇ?」
「今から?」
首を縦にふる諒くん。
時計を確認すると5時45分をさしている。
Lead Sまではだいたい40分程度。
「今日木曜日だから
わたしが行ってもすぐに閉まっちゃうよ?」
「それは大丈夫。
つづるさんに咲雪ちゃん連れてきてー
って言われてるから。」
つづるさんに?
なんでだろう??
理由を考えてみたけど何も思い当たらない。
お母さんに帰りが遅くなるという旨を送り、
諒くんに連れられカフェに向かう。