欠けてるあなたが大好きです。
「まだミユが来てないけど本題に入るね〜。
咲雪ちゃん、うちで3日間だけでいいから
バイトしない?」
つづるさんが右手の指を3本立てて見せてくる。
「…え?」
バイト…?
フウくんやショウキさんと働くってこと?
「俺来週の火水で
絶対に外せない用事ができちゃってさ。」
「僕が2日とも働く予定だったんですが、
来週1週間東京に行くことが決まってしまって…。」
「すごいよね!
ショウキ、1人しか選ばれないやつに
選ばれたんだって!」
つまり、つづるさんは
火曜日水曜日に外せない用事がある。
そしてその週はショウキさんもいない。
「それならカヅキさんや
フウくんが働けばいいんじゃ…?」
「いや、オレらは料理できねぇ。
つづるさんとショウキさん以外は
ドリンクしか作れないんだ。」
「だから料理できる人が必要でさ〜。
咲雪ちゃんなら
うちのメニュー全部食べたことあるし、
いけるかなって。」
「で、でもわたし…。」