欠けてるあなたが大好きです。
「…3日間っていつ。」
「来週の月火水曜日。
月曜は俺もいる。」
「ミユの水曜のシフト、金曜に変える。」
「わかった。フウくん悪いけど…。」
「了解す。」
いつもはなやいだ雰囲気の店内が、
今日今この瞬間のわたしには不気味に感じた。
それは、ショウキさん含め、
スタッフ5人が全員無表情だったから。
いつも笑顔の人が無表情だから不気味
ってことではない。
全員が無機質な表情を
さも当たり前かのようにしていたから。
親しくなったフウくん…諒くんですら、
怖いと思った。
「…ミユ帰る。かづりん。」
ミユさんがカランコロンッと音をたてて出ていくと、
無言でカヅキさんも同じ音をたてて出ていった。